2019年版・住まいの実態調査【山形県編】住まいのこだわり

山形県在住の方は冬の維持管理を楽にするリフォームを希望

住まい研究所

日本百名山に数えられる美しい山々に囲まれ、最上川が流れる山形県。山々に囲まれているため盆地が多いこの地域に住んでいる方々は、住まいに関してどのようなこだわりを持っているのでしょうか。

「将来はこんな家に住みたい」「ここを○○のようにリフォームしたい」など、住まいに対して思い描く理想は人それぞれではないでしょうか。一方で、「○○が壊れそう」「ずいぶん年季が入ってきた」など、今すぐリフォームしたい箇所もあるかと思います。

そこで、各都道府県の方々に住まいのこだわりや実現したいリフォーム、今すぐ改善したい箇所に関してアンケート調査を行いましたので、その結果を皆様にお届けしたいと思います。

今回は、山形県に住んでいる30~60代の世帯主の男女を対象に実施した、アンケート結果とそこからわかったことをご紹介します。

1.自由な間取りや広いキッチンスペースにこだわりがある

まずは、「あなたが住まいに関してこだわりがあるところは何ですか?」と質問した回答をみていきましょう。

(戸建て)
1位:間取り (36.7%)
2位:キッチン(23.3%)
3位:断熱性 (21.1%)

(マンション)
1位:間取り (43.8%)
1位:お風呂 (43.8%)
3位:収納  (31.3%)

戸建てとマンションの両方で1位を獲得したのは間取りという結果になりました。戸建てでは、次いで2位にキッチン、3位に断熱性と並んでいます。一方、マンションでは間取りと同率1位にお風呂が並んでおり、3位には収納が選ばれました。

このことから、山形県にお住まいの方は部屋の場所や空間の構成にこだわりを持っていることが伺えます。

2017年の山形県住生活基本計画によると、山形県は人口密度が低く都市部と比べると地価が安いことから、一住宅当たりの延べ床面積は141㎡を超えており、全国で3番目の広さとなっています。

そのため、自由に間取りを構成できる、キッチンスペースを広々と取れる、収納スペースを多く取ることができるなどの広い空間を活用した配置をしている世帯が多いと考えられ、こだわりをお持ちの方が数多くいらっしゃるのかもしれません。

2.山形県在住の方の理想のリフォーム

次に、「あなたが住んでいる住まいを理想の住まいにリフォーム・リノベーションする場合、どこをどんな風に変えたいか詳しく教えてください。」と質問した回答をみていきましょう。

こちらは自由回答のため、抜粋したものをご紹介していきます。

個別リフォーム系の回答

(戸建て)

  • 庭に増築してリビングを広くしたい。
  • 浴室を快適にする。

(マンション)

  • ベットルームにも換気の為の設備が欲しい。

全体リフォーム/リノベーション系の回答

(戸建て)

  • 高気密高断熱の気温の変化に対応できる住まい。二世代三世代が程良く距離を置いて生活できる間取り。
  • 屋根と外壁は、もう2度とリフォームを必要としない劣化しにくい材質のものに変えたい。少なくとも50年以上ノーメインテナンスであって欲しい。物がどんどん増えてくるので、そういった物を綺麗に、スマートに収納できるリフォームをしたい。

(マンション)

  • 子ども部屋をつくってあげたいのと、収納をふやしたい。また、断熱がしっかりした部屋にしたい。
  • 5人家族だから、冬の洗濯物(5人ぶん)を干す場所を確保したい。

3.冬のメンテナンスを簡単にしたい方が多い

ここまでは住まいに対するこだわりや理想のリフォームについてみてきましたが、5年以内にリフォームするとしたら、どういったリフォームを考えているのでしょうか。

そこで、「現在の住まいに対して5年以内にリフォーム・リノベーションなどで改善をしたい箇所はありますか?賃貸住宅にお住いの方は、仮に改善できるとしたらどこを改善したいかをお答えください。」と質問した結果とその回答理由を確認していきましょう。

(戸建て)
1位:お風呂 (21.1%)
2位:外壁  (17.8%)
3位:屋根  (14.4%)

(マンション)
1位:間取り (31.3%)
2位:トイレ (18.8%)
2位:お風呂 (18.8%)
2位:キッチン(18.8%)
2位:リビング(18.8%)

アンケートの結果、戸建てではお風呂と雨風にさらされる外壁・塗装、マンションではトイレ・お風呂・キッチンという水回りのエリアが上位に入っていますが、回答の理由は次のようになっています。

(戸建て)
1位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (43.9%)
2位:住宅の維持管理をしやすくする       (14.0%)
3位:高齢期の生活の安全・安心や住みやすさの向上(10.5%)

(マンション)
1位:間取り、収納、設備などを使いやすくする  (33.3%)
2位:住まいのいたみを直す、きれいにする    (25.0%)
2位:住宅の維持管理をしやすくする       (25.0%)

使用頻度の高い水回りのリフォームニーズが高いことからもわかるように、戸建てとマンションの両方で「住まいのいたみを直す、きれいにする」という理由が多く選ばれました。これらは、山形県に限った話ではなく、他の都道府県でも多く見られる傾向です。

しかし、住まいのいたみを直すのと同様に住宅の維持管理を簡単にしたいというニーズが多いのには、山形県特有の背景があります。山形県は雪が多く降るため、冬季期間の住まいのメンテナンスに手間がかかることが原因として考えられます。

山形県は県内全域が豪雪地帯に指定されており冬の積雪が多く見られます。そのため、冬の除雪作業には大変な手間がかかると同時に危険を伴い、時には死亡事故に繋がることも少なくありません。

そのような除雪作業の危険を軽減させるために、屋根雪の処理負担を軽減させる克雪住宅の考えが広まっていますが、既存の住まいからリフォームするには費用がかかるため普及があまり進んでいません。その結果、住まいの維持管理に対する不満が大きくなっていることが想像できます。

4.木質感を活かし広々とした住まいにリフォーム

山形県在住の方に、住まいのこだわりや理想のリフォーム、直近5年でリフォームした箇所についてアンケートを取った結果をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

住まいに対してこだわりや住みたいと思う理想はありつつも、将来ではなく直近5年のように、現実的な設問になると今困っていることや利便性を求める方が多いようです。

実際、なにかが故障してから買い替えやリフォームを検討される方も少なくありません。

しかし、これから住み続けていく住まいでは、理想とする住まいの形を実現するために、まとめてリフォーム/リノベーションをしてしまった方が、トータルで見ると安くなるケースがほとんどであり、住みたいと思える家で暮らすことができます。

この機会に、改善したい個所ではなく、「どんな家に住みたいか?」を考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、山形県で理想の住まいを手に入れたT邸の事例をご紹介します。

築35年の戸建てにお住まいでしたが、間取りを変えたいという想いや、断熱性・バリアフリーに不安があったため実際にフルリフォームされました。

断熱性やバリアフリー対策はもちろん地震対策や外壁のメンテナンスも行い、その他にも水まわり(キッチン、トイレ)、居間(リビング・ダイニング、洋室(寝室・子供部屋))、外まわり(外壁、外構(庭)・バルコニー・エクステリア)、その他(玄関・ホール、収納)など全面的にリフォームした事例になります。

【参照サイト】

山形県住生活基本計画