なるほど! 暮らしと住まいの知恵袋

孫の七五三や結婚記念日、お正月に。家族が集まるハレの日のパーティーメニュー

なるほど!暮らしと住まいの知恵袋

ハレには折り目や節目を指す概念があり、ハレの日というと、年中行事や結婚式、儀式や祭礼などを祝うことが一般的です。少しの工夫で華やかなご馳走に見せる方法を使って、家庭で行なうハレの日の食卓を彩りましょう。

【監修】伊藤璃帆子 (Rihoko ITOH)

日本には「ハレとケ」という伝統的な考え方があります。ハレとは特別な日や非日常を意味し、ケとは普段の日や日常を意味します。ハレの語源は、漢字の「晴れ」といわれ、そのほかに、晴れ舞台や晴れ姿などでも使います。また、ハレには折り目や節目を指す概念があり、ハレの日というと、年中行事や結婚式、儀式や祭礼などを祝うことが一般的です。
お子さんが巣立ったあと、さまざまなハレの日に家族が集まることがありますよね。結婚記念日、七五三、誕生日、お正月......。家族が集まるときに必要になるのが、食卓を彩るお料理です。
今回は家庭で行なうハレの日の食卓を、少しの工夫でご馳走に見せる方法をご紹介します。

ハレの日を演出する工夫

お祝いごとの料理というと、普段口にすることが少ない高級なお肉やお酒など、豪華な料理にフォーカスしがちですが、食材以外にも少しの工夫で華やかにみせる方法があります。

エディブルフラワー

まず、1つめが、エディブルフラワーを使った盛り付けです。エディブルフラワーとは、食用の花のことで、デパートや品揃えの豊富なスーパーなどで購入することができます。種類は多く、デイジー、マリーゴールド、パンジーなど身近なお花もあります。エディブルフラワーを使うと、どんなお料理も彩りが溢れる華やかな印象に仕上がります。
エディブルフラワーの美しさをそのまま生かすなら、まずはサラダにのせるのがおすすめ。応用として、ゼリーの中に閉じ込めたり、砂糖漬けにしてスイーツにトッピングしても。お花を使った料理は入学式など春のお祝いにぴったりです。

小物遣い

日本のお祝いの席というと、金銀や朱、漆黒などが多用されます。とはいえ、お祝いごとのためだけに金銀や赤の食器を揃えるのは大変なことですから、ご家庭に用意がない場合は、普段使いの食器に小物を組み合わせます。
普段使いの食器を使う場合、敷ものや箸置きなどの小物に赤を取り入れることで、その場の空気が清らかな印象に仕上がります。また、縁起ものの千鳥が描かれている手ぬぐいなどの小物も、さりげなくお祝いを演出するアイテムとしておすすめです。例えば、ワインクーラーに添えたり、鍋ものを出す時の敷ものとしても使えます。
また、一人一人の席に、きちんと小皿とお箸をそろえておくだけでも、改まった印象となります。漆器や金銀の食器を新たに購入する前に、手持ちの食器に色を加えてテーブルコーディネートのシミュレーションをしてみましょう。

お祝いにぴったりの料理メニュー

お祝い料理だからといって、必ずしも、鯛やお赤飯を用意する必要はありません。作るのが大変なものは、お店で買っても良いのです。
お祝いの場でいちばん大切なのは、その場にいる人が笑顔になることです。伝統や文化に縛られずに、いつもの食材を使っても、お祝いの気持ちは十分に届けられます。お祝い料理だからといって頑張りすぎず、楽しむことを忘れずに、キッチンに立ってみてください。

メインにおすすめ!豪快な肉料理

豪快なお肉料理はパーティーメニューの主役。お祝いなのでちょっと大きめのものを用意して、テーブルの中央にドーンと置くのが正解です。一品大物があれば、ほかのメニューはさほど手の込んだものを用意する必要はありません。返って主役が引き立つので、ぜひ、メリハリのある献立を考えてみてください。ローストしたお肉や、山盛りの唐揚げも喜ばれそうです。

メインにおすすめ!お頭付き魚料理

お肉ではなく、お魚でもしっかり主役が務まるメニューはこちら。アクアパッツァなど、尾頭付きの魚を丸ごと調理するのがおすすめです。鯛を使うと、よりお祝い感が増します。

フィンガーフード&ピンチョス

続いてご紹介するのが、フィンガーフード、ピンチョスです。ピンチョスとは、食材をピックで刺してつまんで食べる料理のこと。トマトとモッツァレラチーズ、プルーンとベーコンなど、シンプルな組み合わせでもピックに指してたくさん盛り付ければ、一気におしゃれな雰囲気に。また、料理の彩りに物足りなさを感じる時など、お祝いのテーマにそったデザインや色のピックを選べば、視覚的に食卓に色をそえることができます。

意外と万能!ちらし寿司

大勢でお祝いするときにぴったりなメニューがちらし寿司。彩りもさることながら、作り方も簡単です。お寿司といっても、普段使いの食材でも作れますし、魚介類を使わず旬の野菜を散らすなど、レシピのバリエーションがたくさんあります。
洋風の献立やお酒にも合わせるテクニックがあるのでご紹介。酢飯を作るときの酢とお砂糖を、レモンと塩で代用すると、洋風のシャリができます。トッピングはお刺身、野菜、お肉など、何でも構いません。彩りを意識して、華やかに仕上げましょう。

サプライズが感動を呼ぶお料理

お祝いといえば、サプライズがつきもの。お祝いされる本人が嬉しい、手紙やプレゼントのサプライズも素敵ですが、大人数が集まる場では、その場にいる全員が楽しめるお料理のサプライズもおすすめです。
代表的なものが、似顔絵ケーキ。存在は知っていても、実際に用意してもらった経験がある方は少ないのではないでしょうか。最近はオーダーメイドでケーキを作ってくれるお店も多く、似顔絵に限らず好きなものを描いてくれたり、ケーキそのものを車や動物などをモチーフに立体的に作ってくれるお店も。世界にひとつだけのケーキは、思い出に残ること間違いなしです。
また、鯛の塩釜焼きもおすすめ。塩釜焼きとは、塩で食材を包み込んで加熱調理すること。お祝いの席に鯛が登場することは度々ありますが、お造りと違い、塩釜焼きの場合、鯛の姿は塩釜を割るまでお目見えしません。塩釜焼きのサプライズ感といえば、なんといっても、木づちなどを使い塩釜を割る瞬間。その場にいる人に見守られながら、勢いよく塩釜を割り、歓声とともにインパクトのある見た目を楽しんでみてください。オープンを使ってご自宅ても簡単に作ることが出来ます。

〆にホッとできるメニューを

会の始めは豪華なメインディッシュを楽しんで、〆に小盛りのご飯、お吸い物、御新香などを出すのもオツなものです。ハレの日の場合、豪華な料理がいくつも並ぶことになるので、箸休めになるような優しい味のものや、気負わずいつも食卓で食べ慣れている味のものがあるとホッとできます。
お店ではなく、ご自宅でお祝いするからこそ、アレンジできる方法のひとつです。

監修

伊藤璃帆子 (Rihoko ITOH)

美術家。東京都在住。
編集、執筆、写真撮影、イラスト、フードスタイリング等を手がける。
日常使いのアイテムをちょっと良いものに変えてみませんか。
暮らしや家事にまつわるアイデアを厳選してご紹介していきたいと思っています。