なるほど! 暮らしと住まいの知恵袋

夫婦二人で晩酌を楽しむ 和食をちょっとアレンジして白ワインとペアリングするコツ&簡単レシピ

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ペアリングとは、料理とお酒の組み合わせで、相乗効果でさらに美味しさを感じることができるということです。今回は、ご家庭では特に出番の多い和食に白ワインを合わせる方法をご紹介します。ぜひ、夫婦のゆったりとした夕食を演出してみてください。

【監修】伊藤璃帆子 (Rihoko ITOH)

最近、多くのレストランで「ペアリング」という言葉を耳にします。ペアリングとは、料理とお酒の組み合わせで、相乗効果でさらに美味しさを感じることができるということです。
普段ご自宅で食べている食事とお酒のペアリングを楽しんでみてはいかがですか。ご夫婦ともにお酒が好きということなら、きっと素敵な時間になりますし、夫婦の潤滑油にもなりそうです。子どもたちが巣立ち、夫婦共通の楽しみを持ちたい場合にぴったりです。
今回は、ご家庭では特に出番の多い和食に白ワインを合わせる方法をご紹介します。さっぱりとした口当たり、合わせる食材の味や風味を壊さないシンプルさが白ワインの魅力です。
いつもご家庭で作っている和食であっても、調味料や調理方法を少し工夫するだけで白ワインにぴったりのお食事になりますよ。和食といえばビールか日本酒、焼酎が定番と考えていらっしゃる方も、カジュアルに白ワインを楽しんで、夫婦のゆったりとした夕食を演出してみてください。

白ワインと和食を合わせるコツ

白ワインに合う和食なら、どのようなものを思い浮かべますか?
わからないときは、食材の色で判断してみてください。白ワインには白身魚が定番ですが、そのほかにどのようなものが合うのかご紹介します。

白い魚介類は白ワインにぴったり

白身魚、牡蠣、ホタテなどの白い食材は白ワインとの相性が良い食材です。また、ワインと合わせるのが難しい魚卵系なら、スパークリングワインを選ぶと好相性です。魚卵独特の濃厚な香りはスパークリングワインとならバランスが取りやすいです。
白い魚介類があれば、それをシンプルな調理法でいただきます。お刺身、天ぷら、酒蒸しなど、和食の一般的な和食の調理法で大丈夫。
ワインと合わせるコツは、味付けの方法にあります。
和食につきもののお醤油はワインの風味とぶつかるときがあるので、「ちょっと合わないかも?」と思ったときには、オリーブオイルと塩でいただいてみると良い場合があります。お塩と一緒に柑橘やハーブを合わせても良いですね。白ワインはフルーティな味わいなので、爽やかな柑橘やハーブと相性が良いのです。

白い肉=鶏肉も白ワインに合わせやすい

お肉なら、白いお肉=淡白な味わいの鶏肉を選ぶと合わせやすいです。こってりと脂がのった赤みの牛肉などは、濃厚な赤ワインのほうがバランスを取りやすく、白ワインだとお肉がもつインパクトに負けてしまうのです。
鶏肉の調理法は、煮物以外の和食なら比較的バランスが取りやすいです。天ぷら、鍋、蒸し料理、焼き鳥、お魚グリルで焼くだけも十分です。ただし、味付けは塩や柑橘にすることがポイントです。お醤油味は主張が強いため、白ワインの場合は魚介類と同様に避けたほうが無難です。

白い和食材=豆腐や野菜、きのこ類も白ワインと好相性

野菜類も、白い和食材からチョイスしてみましょう。お豆腐、白菜、ねぎ、レンコンなどの根菜、エリンギやえのきたけなどのきのこ類が白ワインに合います。
調理法や調味料のポイントはお魚やお肉と同様で、通常の和食を作るときと同じです。味付けにお醤油は避けるのも同じです。薬味や柑橘などを上手に利用して清涼感を演出すると、白ワインの香りとの相性がぐっと良くなります。

白ワインに合う和食レシピ(分量:2人分)

ここでは、比較的手間をかけずに楽しめる白ワイン用の和食レシピをご紹介します。材料も色々なバリエーションが考えられますし、調味料でそれぞれ違った味を楽しむこともできるシンプルなものを選びました。
お料理に合う白ワインを選ぶ、または白ワインからお料理を選ぶ。どちらでもOKです。

お醤油を入れずに作る、スッキリ味の『煮こごり』

見た目もキレイで上品なのでお客様にも安心して提供できる一品です。
凝ったお料理のように見えますが、冷蔵庫で冷やす時間を考慮しておくだけで案外手間がかかりません。冷やし固めた容器から中身が取り出しにくい時は、容器の周りを湯煎で少し暖めて。容器から出して時間が経つと溶けてくる場合もありますので、食べる直前に盛りつけしてください。
合わせる白ワインは、デリケートな味を邪魔しない辛口でスッキリした口当たりのものをチョイスします。透明感のあるスパークリングワインも似合います。

材料(2人分)(具はAまたはBをお好みで。※は必要に応じて用意してください)

  • 薄めの出汁...500ml(白だしも可。薄めに作る)
  • 具:A鶏むね肉...150g(蒸す、茹でる等し、冷ましておく)
      B穴子...200g(蒲焼きを購入して利用し、ほぐしておく)
      しょうが...少々(せん切り)
      桜エビやキノコ...少々(桜エビは、彩りに。キノコはお好きなものを)
  • 粉末寒天...4g(またはゼラチン大さじ1※ゼラチンなら大さじ1を3倍の水で溶かして使う)
  • 三つ葉...適宜
  • 塩...適量

作り方

  1. 出汁を弱火に掛け、塩で調味したあと寒天(または溶かしたゼラチン)を入れ、沸騰させずに混ぜながら加熱する。1分程度で火を止め、粗熱を取る。
  2. 出汁が冷めるのを待ちながら、具材を容器(冷ますために使用するケース)の底に敷き詰める。
    ※この時、穴子の場合は皮を上にして(完成時には具が上になる)おくとキレイに仕上がる。しょうがの千切りも忘れずに。
    ※桜エビは、一度熱湯をかけてから使う。キノコは小さめに切るか、ちぎってからさっと湯がいてから使う。
  3. 具材に出汁を静かに流し入れ、冷蔵庫で冷やして固める。(約1時間程度)
  4. 食べやすい大きさに切り分けて器に盛り、三つ葉を散らす。

塩味と柑橘でいただくさっぱり味の『鶏つくね』

鶏挽肉にはんぺんを混ぜると柔らかな食感になります。味付けは、シンプルに塩・コショウのみ。
お好みでチーズをネタに混ぜ込むのもOK。小さく作って串に刺しても食べやすいです。
お好みでレモン、ポン酢をかけても良いですし、大根おろしやゆず胡椒を添えても。あっさりした味付けの時は、添える調味料に凝ってみて。つくねや塩味の焼き鳥には、フルーティでやや酸味のある白ワインをおすすめします。

材料(2人分)

  • 鶏挽肉...150g
  • はんぺん...1枚(ビニール袋等に入れて揉んでつぶしておく)
  • 塩、コショウ...少々
  • ゴマ油...小さじ2

※お好みでとろけるチーズやベビーチーズ、大葉を刻んで混ぜても

作り方

  1. 鶏挽肉とつぶしたはんぺん、調味料をボウルに入れ、よくこねる。
  2. ほど良く混ざったら、均等に6個に分け、形を整える。
  3. よく熱したフライパンにゴマ油を均等に引き、中火にかけて3~4分並べて焼くとキレイな焼き目が付く。これを裏返してフライパンに蓋をし、弱火で3分ほど蒸し焼きにする。
  4. 器に盛りつけ、お好みでレモン、大根おろしなどを添える。

香味野菜を加え、爽やかに仕上げる『豆腐の豆乳鍋』

カロリー控えめで滋養効果もある身体に優しいシンプルな鍋です。市販の豆乳鍋用出汁を使えば、手間がかかりません。
豆乳や豆腐に合う白ワインは、果実感が充実したものをチョイスしてください。風味やコクを重視した白ワインが良く合います。甘口で豆乳の柔らかな風味に辛口でキリッとした口当たりの対照的な白ワインをジョイントして味わうのも楽しいです。

材料(2人分)

  • 出汁...300ml(市販の豆乳鍋用スープを使う)
  • えのきたけ...1袋
  • にんにく...1かけ
  • 長ねぎ...1/3本
  • しょうが...1かけ
  • ゴマ油...小さじ2(炒め用)
  • 絹ごし豆腐...1丁
  • 水菜...適宜
  • 白ごま...適宜

※市販の豆乳鍋用出汁を使わずに豆乳と片栗粉で豆乳鍋を仕上げることもできます。その場合は、豆乳100mlに片栗粉大さじ×1を加えて良く混ぜ、仕上がった鍋の中へ火から下ろす直前に手早く加えて全体を軽く混ぜ、火を止めます。

作り方

  1. えのきたけの石づきを取り、食べやすい大きさに切る。
  2. にんにく、長ねぎ、しょうがをみじん切りにする。
  3. 鍋を中火にかけ、ゴマ油をひいて鍋全体に回した後、材料(刻んだニンニク、長ネギ、ショウガ、白ごま)を炒める。全体がなじんできたら、えのきだけを入れてよく炒めます。
  4. 全体に油が回ったら、豆乳鍋用スープを入れる。(必要に応じて塩で味を調える)
  5. 弱火にし、豆腐を少しずつ入れる。豆腐が温まったら火を止める。
  6. 一口大に切った水菜を中央に乗せ、黒山椒などをお好みでかけていただく。

監修

伊藤璃帆子 (Rihoko ITOH)

美術家。東京都在住。
編集、執筆、写真撮影、イラスト、フードスタイリング等を手がける。
日常使いのアイテムをちょっと良いものに変えてみませんか。
暮らしや家事にまつわるアイデアを厳選してご紹介していきたいと思っています。