ニオイ・乾燥・抜け毛......女性の頭皮トラブルを防ぐ上手なケア方法

身体のこれから

頭皮をていねいにケアすると、こころまでスッキリと爽快になります。頭皮の特徴をよく知り、ポイントを押さえてケアをして頭皮のトラブルを回避しましょう。

【監修】三島ミコ

頭皮のトラブルを抱える女性が増えています。「毎日シャンプーしているのに嫌なニオイがする」「乾燥してフケが落ちてしまう」「抜け毛が増えて髪が薄くなってきた」――。その悩みは深刻です。

実は、上手な頭皮ケアにはコツがあります。頭皮の特徴をよく知ったうえで、ポイントを押さえてケアする必要があるのです。

今回は、健やかな頭皮を育てる方法を学んでいきましょう。

頭皮の特徴とは?

頭皮に適切なケアを施すために、まずは頭皮の特徴から見ていきましょう。ここでは5つの特徴をご紹介します。

特徴1 皮脂腺の数がからだのなかで最も多い

まず挙げられるのが、頭皮は皮脂腺の数がからだのなかで最も多いことです。
皮脂腺とは、毛穴のなかにある皮脂の出口のことです。

皮脂腺から分泌された皮脂は、毛穴の中から外へ出て、皮膚の上に皮脂膜を作ります。
皮脂腺が多い部位としては、顔の額から鼻にかけてのTゾーンが有名ですが、なんと頭皮には、Tゾーンの2倍の皮脂腺があるといわれています。頭皮からはそれだけ多くの皮脂が分泌されており、ベタつきの原因となりやすい、と言えるでしょう。

特徴2 髪の毛の密集で蒸れやすい

頭皮には、髪の毛が密集しているため他の部位に比べて蒸れやすいという特徴もあります。頭皮に汗をかけば、密集した髪の毛に付着して乾きづらく、さらに高温多湿な状況となります。
高温多湿は、雑菌たちが大好きな環境です。雑菌、汗、皮脂が入り混じれば、頭皮のニオイ(頭皮臭)の原因となります。

特徴3 紫外線のダメージを受けやすい

頭皮は、からだの部位のなかでも、最も高い位置にあります。それだけ太陽に近く、紫外線のダメージが蓄積しやすいのです。

頭皮は、日焼け止めを塗るのが難しい部位です。そのうえ髪の毛が生えていて、頭皮の色の変化がわかりづらいため、日焼けしても気づきにくいという問題も。知らず知らずのうちに、頭皮が大きな紫外線ダメージを受けているケースが多く見られます。

特徴4 ダメージを受けると健康な髪の毛が育たなくなる

頭皮がダメージを受けると、健康な髪の毛が育たなくなります。頭皮は、髪を育てる土壌です。たとえるなら、頭皮と髪の毛は「土」と「植物」の関係にあります。

水分や栄養がたっぷりある豊かな土に植えられた種は、すくすくと育ち、やがて美しい花を咲かせるでしょう。咲いた後も、長い期間にわたって美しさを維持することができます。同じように、美しい髪を育てるためには、健康な頭皮が必要です。頭皮がダメージを受けていると、髪の毛がなかなか育たず、成長しても短い期間で抜けやすくなるのです。

特徴5 顔のたるみ・シワにも影響する

最後に、頭皮は顔のたるみ・シワにも影響することを知っておきましょう。頭皮と顔は、1枚の皮でつながっています。頭皮がたるむと、その影響を受けて顔全体もたるんでしまうのです。顔がたるむと、その影響でシワも増えます。たるみ・シワと頭皮は、密接な関係にあるといえるのです。

頭皮を大切に育むための5つのポイント

頭皮の特徴が把握できたところで、ここからは具体的な頭皮のケア方法を見ていきましょう。頭皮を大切に育むためのポイントを5つ、ご紹介します。

ポイント1 不要な汚れはしっかり落とす

頭皮は、皮脂分泌の量が多いうえに、髪の毛が密集していて汚れが落としにくい場所。不要な汚れが残っていると、雑菌繁殖の原因になりますので、まずは洗浄が重要です。

シャンプーをするときに、以下の点を心がけましょう。

頭皮の不要な汚れを落とすコツ

  1. 髪の毛ではなく「頭皮」を洗う意識を持つ
  2. 入浴前にブラッシング(髪をとかす)をして皮脂汚れを浮かせる
  3. シャンプー剤をつける前に温かいシャワーを頭皮に当てて毛穴を十分に開く
  4. シャンプー剤は両手のひらで泡立ててから頭皮につける
  5. 指の腹を使ってジグザグに動かすように頭皮全体をよく洗う
  6. シャンプー後はすすぎを念入りにする

もしも正しいシャンプーの仕方をイメージできない場合は、「美容師さんにしてもらうシャンプー」を思い出してみましょう。美容師さんは、シャンプーのプロ。真似してみると、正しいシャンプーに近づきます。
次に美容室へ行ったとき、「正しいシャンプーの仕方を教えてください」と聞いてみるのも良いですね。

ポイント2 必要なうるおいはきちんと補給する

前述のとおり、頭皮の汚れを落とすことは重要ですが、一方で頭皮の乾燥は防ぐ必要があります。乾燥を感じる場合は、頭皮ケア用のエッセンスを使うのがおすすめです。顔にスキンケアをするように、頭皮にも保湿ケアを行いましょう。

頭皮ケア用のエッセンスは、ローション・美容液・炭酸泡・スプレーなど、さまざまなタイプが市販されています。「ニオイ」「フケ」「抜け毛」など、お悩みの頭皮トラブルケアも兼ね備えたエッセンスを選ぶと、一石二鳥です。

ポイント3 紫外線をカットする

頭皮にまんべんなく日焼け止めを塗るのは難しいので、日傘や帽子を使って、物理的に紫外線をブロックしましょう。

特に、夏の終わりから秋口にかけて抜け毛が増える場合、夏のあいだに受けた紫外線ダメージの影響が大きいといわれています。頭皮を紫外線から守る工夫を行っていきましょう。

ポイント4 頭皮を育む食べ物をとる

健やかな頭皮を維持するために必要な栄養素を、毎日しっかり補給することも大切です。
頭皮にとって重要な栄養素は、第一にタンパク質です。肉類、魚、卵、大豆などのタンパク質を含む食品を、毎食食べるようにしましょう。加えて、ビタミン類もバランス良くとることで、元気な頭皮を育むことができます。

▼ ビタミン類

はたらき

多く含む食べ物

ビタミンB群

頭皮を健やかに守る

レバー、卵、魚介類、豆類

ビタミンA

頭皮の乾燥やフケをケアする

レバー、ニンジン、カボチャ、モロヘイヤ

ビタミンC

トラブルに負けない頭皮へ導く

キウイ、イチゴ、赤ピーマン、カリフラワー

ポイント5 マッサージで血行を促進する

頭皮の血行が悪いと栄養素が頭皮に行き渡りません。マッサージで血流を促し、豊かな頭皮を育みましょう。
最も簡単な頭皮マッサージは、指の腹を使って圧をかけていく方法です。両手の指の腹を頭皮に当てて、ギューッと指圧。3秒キープして、そっと離します。これを頭皮全体に行っていきます。
ほかには、マッサージグッズを使うやり方もあります。頭皮マッサージ専用グッズはもちろんですが、もし顔用にお持ちのグッズがあれば、ぜひ頭皮にも使ってみましょう。

普段から顔のマッサージをしている方は、頭皮のマッサージも付け加えると、美顔効果をアップさせることができます。

頭皮がスッキリすると気持ちまで爽やかに

脳を包んでいるからなのでしょうか。頭皮をていねいにケアすると、決まってこころまでスッキリと爽快になります。
いつものシャンプーも、頭皮の毛穴の奥の奥までキレイにするつもりで、すみずみまで洗ってみる。すると、「あ〜、気持ちがいい!」と声がこぼれてしまうほど、スッキリ爽やかな気分に。

自分で頭皮を見ることはできません。そのため、頭皮のケアはつい後回しになりがちです。しかし、ケアしてみると、髪や顔の美しさのみならず気持ちまで明るくなるなんて、なんとお得なことでしょう。

今晩のシャンプーで、爽やかな気分をぜひ味わってみませんか。

監修

三島ミコ

美容ライター

化粧品会社で10年にわたり商品開発などに従事。美容を通じて自分と向き合い心豊かな暮らしを重ねるための内外美容を提案している。