糖尿病専門医に聞いた!知っておきたい体と食事のこと

ダイエットの強い味方!おすすめ健康管理アプリ

身体のこれから

ダイエットアプリと聞くとデジタルツールに慣れない方には抵抗があるかもしれませんが、うまく使えばあれこれと記録する面倒なことを補助してくれる便利なものです。生活習慣病の予防や発症後の管理のためにも、便利なアプリを使って普段の値を意識していきましょう。

【監修】鈴木吉彦医学博士

ダイエットしたいけれど、なかなか運動も食事も続かない! そんな方におすすめしたいのがダイエットアプリです。簡単に使えて、自分にあった方法を教えてもらえるので、活用する人が増えています。アプリなどのデジタル製品が苦手な方ももしかしたらいるかもしれませんが、慣れればとても使い勝手が良く、効率的に健康管理をすることができます。

そこで今回は、糖尿病専門医であるHDCアトラスクリニック院長の鈴木吉彦先生に、おすすめのダイエットアプリや活用方法について伺いました。

AI搭載スマホアプリ「FiNC(フィンク)」

FiNCは、記録されたデータに合わせて、AIが最適な美容や健康のメニューを提供してくれる健康アプリです。体重や睡眠時間、1日の歩数、食事内容から生理まで、健康に関するあらゆることを管理してくれます。

自分で数字をひとつひとつ入力して記録するのは、面倒ですよね。でもFiNCなら、食事は写真を撮るだけでAIがカロリーを計算してくれますし、睡眠時間や歩数はスマホを持っていれば自動で記録されます。手軽に記録ができるため、面倒なことが苦手な方でも継続しやすいことがメリットです。

栄養や運動、美容など各分野のプロが、アプリを通して毎日役に立つ情報を配信しています。記録したり目標を達成したりすると、ポイントが貯まります。貯まったポイントは美容・健康グッズと交換可能です。

基本的には、無料で使用可能です。有料プランに登録すると、アプリと連携できる体重計が無料でレンタルできたり、専門家にマンツーマンで相談ができたりといった、さらに充実したサービスが利用できます。

臨床心理に基づいて行動変容を促すアプリ「Noom(ヌーム)」

ダイエットや健康づくりは、毎日の習慣が大切です。すぐに痩せたり筋肉がついたりする魔法のような方法はないので、食事や運動などを常に意識して行動しなければなりません。けれど、習慣化するのは非常に難しいことです。すぐに効果が出なければやめたくなってしまうし、毎日続けるのも面倒に感じてしまうでしょう。

そうした心理的要素からアプローチするのが、Noomです。何が原因で習慣づかないのかを把握し、どうすれば良い習慣を身につけることができるのか、科学的なデータに基づいてアドバイスしてくれます。もちろん記録も手軽にできるように設計されていて、一人ひとりに合わせたアドバイスが提供される仕組みになっています。

血圧や血糖値まで記録できるので、生活習慣病に不安のあるシニアの方にも役立ちます。アプリそのものは無料ですが、プランによって利用できるサービスの種類が異なりますので注意しましょう。

健康づくりに役立つApple Watch

非常に多くの機能が搭載されているApple Watch。トレーニングなど健康づくりにもとても役立つということで、幅広い年代の方が愛用しています。もうすでに使っているという方も多いのではないでしょうか。

Apple Watchができることは、主に健康に関するデータの記録です。腕時計として手首につけて活動するだけで、その日の活動量や消費カロリー、心拍数などを自動で把握して記録してくれます。トレーニングが習慣になっている人は、種類や回数、時間など、細かな情報まで記録できる優れものです。

目標をどれだけ達成しているかを視覚で伝えたり、心拍数がいつもと少し違えば通知を出したりもしてくれます。「運動が足りていない」「いつもよりカロリーを消費していない」など、通知や画面をきっかけに気づくことができるので、自分で習慣を意識しにくいという人はこうした機能を活用すると良いでしょう。

そのほか、キャッシュレス決済など生活に便利な機能もいろいろと搭載されています。健康づくりに力を入れるタイミングで、普段の生活をアップデートするのも良いかもしれませんね。

レコーディングダイエットのススメ

レコーディングダイエットとは、「食べたものをとにかくすべて記録する」というダイエット方法です。しばらく前に体験者の方の本が出版されて話題になったので、覚えている方も多いのではないでしょうか。

ただ記録するだけなのに、どのような効果があるのかわからないと思われる方もいるかもしれません。たしかに、はじめのうちは特に効果もなく記録しているだけなのですが、続けるにつれて徐々に効果が現れてきます。

食べたものをすべて記録していると、「食べ過ぎ」や「栄養の偏り」などに自ら気がつくことができます。それを意識すると、なぜ自分が太っているのか、いつまでも痩せられないのかが腑に落ちるようになるのです。

すると自然に食事量が適正な範囲内に抑えられていき、不要な間食も少なくなります。少しずつ体重に変化が見え始めると、もっと効果を出そうと思って運動を始める人も出てくるでしょう。糖尿病や高血圧など、生活習慣病のリスクを抱えている人は、長期で見ればそれらの値も改善するかもしれません。

レコーディングダイエットは、記録することそのもので痩せるのではなく、記録によって行動が変わり、その結果健康になるというものなのです。上記でご紹介したアプリなども、レコーディングダイエットのツールとして使えます。もちろん、アナログにノートなどへ記入しても構いません。

生活習慣は、どこに問題があるのかを自分で認識することができないと、なかなか変えることが難しいものです。レコーディングダイエットなら、誰でもできる簡単な方法で健康づくりの意識づけをすることができます。

便利なツールをうまく取り入れてダイエットしよう

デジタルツールに慣れない方には抵抗があるかもしれませんが、うまく使えば日頃の面倒なことを解消してくれる便利なものです。ダイエットの記録にしても、メニューを一つひとつ書き出してカロリーを調べていたら、かなりの時間がかかってしまいます。それが、アプリを使えばすぐに終わるのですから、浮いた時間を運動や家事などにあてることもできるでしょう。

生活習慣病の予防や発症後の管理も、普段の値を意識することが重要になります。「記録する」ことを習慣にして、健康管理をしていきましょう。

監修

鈴木吉彦医学博士

慶応大学医学部卒。元、日本医科大学客員教授。現、HDCアトラスクリニック院長。

糖尿病外来と併行し、自由診療としての肥満治療外来を立ち上げる。